後悔はしてもいいもの - あんずのくに

　何のためにブログをはじめたんだっけ？たくさんの人に読んでもらえたら嬉しいけど､何も感じてもらえなかったらつまらない｡私のブログを読んでホッとしてもらえたり､何かお役に立てたりして､元気になってもらえたらいいな､と思ってはじめたはず｡いつからかアクセス数とか気にしすぎてたかもしれない｡今の私はランキングなんて恐ろしくて参加できない。

　2月の日暮れ時､西の空になんかいました！😆 f:id:Lizdiary:20230226003342j:image

久しぶりにゆっくりテレビを観ていたら『世界一受けたい授業』で世界の天才大集合SPをしていた。天才には読書家が多い｡マイクロソフト創設者ビル・ゲイツが､メモすることができるという理由で､電子書籍ではなく紙媒体で読んでいるのが好印象だった｡

そして､日頃お世話になっているAmazonの創業者ジェフ・ベゾスが影響を受けたという本の一冊がカズオ・イシグロの『日の名残り』だ。

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　初老の執事が元同僚に会いに行く途中､運転をしながら人生を振り返る｡元同僚は女中で執事との恋愛はご法度だったから､執事の品格を重んじ真面目に生きていた主人公は､彼女の気持ちに応えられなかった｡あの時違う対応をしていれば‥執事の幸福とは何なのか‥職務を全うし忠誠を誓った主人とも悲壮な別れをし､当時の思い出を振り返りながら人生の意味をかみしめる｡夕暮れの海岸で出会った男が言う。「人生､楽しまなくっちゃ。夕方が１日でいちばんいい時間なんだ｡」

日の名残り (ハヤカワepi文庫)

作者:カズオ・イシグロ,土屋政雄
早川書房

Amazon

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　この本を読んだベゾスは､80歳になった時の自分がいまの自分を振り返った時､後悔しないかどうかを考えるようになったそうだ｡オンライン書店からスタートしたAmazonは､いまや世界最大級のネットショップとなり『世界一失敗する企業』と言われ､たくさん挑戦して失敗することを大切にしている。

　私の20代の頃からの座右の銘をあ！と思い出した｡そうだ「しない後悔よりする後悔」って､ずっと心に決めてたんだった｡近頃くよくよしがちだった自分がおかしくなった｡いつのまにか執事みたいになってたんだな〜って｡私は､同じ後悔ならやらないよりやりたいんだった｡それが私やん！どこかに自分を置いてきてた｡だから苦しかったのかな。

80歳になった時､しない後悔ばかりだったら嫌だ｡どんな天才だって､やり残したことや後悔していることがあるし､私たちが人生で出来ることなんてしれている｡良い感情はもちろん､寂しいとか悲しいとかいうネガティブな感情も､辛いけど人生のスパイスだと思って味わってしまおう｡後悔は､挑戦した証なのだから。

f:id:Lizdiary:20230226012718j:image 　　　　　　　　　　ちっちゃな三日月🌙