子供たちが歌う「にじ」に､うるっと来てしまう｡ 普段は大人びたことを言う子も､全然言うことを聞かない子も､ただ単純に歌うことを楽しんでいる｡ キラキラの声と光に包まれて教室に虹がかかるとき｡子供たちの魂の純粋な部分が､大きなエネルギーとなって押し寄せると､大人の私の魂は揺さぶられ､説明のつかない涙があふれそうになる｡
あんずの赤ちゃん時代のハッピーセット💘
瞬く間に時は過ぎていく｡ 3学期になると､6年生の教室に「あと◯日」という手作りの日めくりが置かれる｡ あっという間にこの子たちは卒業していくのかと喜ばしいような寂しいような複雑な気持ちになる｡
仕事の更新時期も来て､前回と同じような履歴書を提出した｡ 4月からの仕事がどうなるかわからない｡市内の子供の人数が減り､雲行きが怪しくなってきた｡いつもは気にならない上司の視線が気になる｡ ふるいにかけられていると感じてしまう｡
火曜日は仕事を休もうと思った｡身体が動かへんとブツブツ言いながら準備をして､気がついたらいつも通り学校にいた｡普通に見えたかもしれないけど普通じゃなかった｡ こんな窮屈な仕事やってられるか､という気持ちにもなった｡そこは､大人だから見せない｡子供たちと一緒に勉強したり､なわとびしたりして。マスクをはずしたら「ケロケロケロっぴみたいや」と笑われて私も笑った｡ ケロケロケロっぴでもなんでもいいや。笑っておいてよかった｡ 放課後､嫌な会議に出るためのチャージができた｡
火曜バレーは休んだ｡夕方から雪が降り出して､やっぱりやめようと決心がついた｡履歴書に､所属しているクラブやボランティアを書く欄があり「ソフトバレーのチームに所属しています」と書いたのに最近は行けていない｡バレーはしたいし､みんなと笑いたい｡でも中には気を遣う人もいる｡元気なときはそんなこともひっくるめて楽しんでしまえるんだけどな‥｡
やっと休みが来て､友人とランチに行けた｡なかなか予約がとれないお店｡誕生日前だからご馳走するね､と友人の気持ちと愛情のこもったお料理に感動｡「本当は値上がりしたんですけど､サービスです」とブリのお造りを出していただき､一口食べてはうるっとなる｡ ‥あれ？大人の虹がかかってる？
カウンター席で隣りになった年配の方とお店をされているご夫婦の会話を聞きながらほっこり｡幼稚園児のお孫さんが体重35㎏になり､相撲をすすめたが､本人はダンスがしたいと言っているなんていう話にクスッと笑う。すると今度は「ケーキの注文があって､沢山作ったからどうぞ」とチーズケーキまでサービスで出していただいた｡ なんかすごい幸せな空間だった｡
車に乗ってから､友人も今週はかなり沈んでいて､食事もとれなかったと知った｡運命共同体だ｡龍神さまを祀ってある神社かお寺に行きたいと言うと「近くにあるよ！行こか」ってことになった｡
3年生は版画の下書きで龍の絵を描いている｡龍を知らない子のために､先生が「りゅうのなみだ」という紙芝居を読んでから龍の特徴を説明していた｡ツノは鹿､目はうさぎ､手は虎､爪は鷹‥などと｡
なんで架空の生き物なのに干支に入っているの？なんで宇宙人を信じない人も龍は認める？神様だから？前に龍の説明を聞いてから､もう1年経ってしまった｡2年間一緒に過ごした先生とも､とうとう離れる時が来る｡ 心がしんみりしないように､どうでもいいことばかり考えていた｡ あれからずっと龍が気になる。
床に現れた龍神さまは､優しいお顔をされていた｡ お線香に火を灯したあと､そっと触れさせていただいた｡今日龍神さまにお会いすることは決まっていたのかもしれない｡やっとお会いできたって気がした｡
今日は幸せだったね､自分を大事に出来てよかった｡自分を責めて傷付けたりしないで､自分がいちばんの味方でいてあげないとね､なんて話しながら帰った｡ あと何回子供たちの虹がかかるときに会えるかな？
心のモヤモヤはとれなくても､ちゃんと生きてるから大丈夫｡ まるでそう言っているようだった｡龍神さまは優しく微笑まれていた。
人間みたいに仰向けで爆睡中！笑笑 めくってみたら
かわいい両手をクロスしてました！笑笑
寝起きドッキリ成功！放心状態です！笑
ようこそ、あんずのくにへ
娘がはやめの誕生日プレゼントだと､ケーキを買ってきてくれました♪ 昼間チーズケーキを食べたことは､内緒ね！笑
