あんずのくに

あなたに新しい気づきがありますように♪

神様みたいな人

 会いたい人には会っておいた方がいい。伝えたい言葉はちゃんと伝えた方がいい。お通夜に行った帰り道。また同じことをしてしまった、亡くなってから御礼を言っても遅いやん、すぐ近くにいたのに、なぜたったの一度も会いに行かなかったんだろう、と自分の不甲斐なさに泣けました。

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  昔、ヤクルトレディをしてた頃にそのおじいちゃんと出会いました。 私の叔母の義父なので、血は繋がっていません。 慣れない地区の担当になり、どの家に営業に行こうか困っていると、おじいちゃんがどこからともなく現れ、声をかけてくれるのです。自転車で行動する人だったから、スクーターで回っていた私と、同じ裏道を通っていたんですね。その細い坂を上がっていくと、おばあさんがおるから行ってみたらいいにとか、今日はうちにも寄ってくんかとか、そんなことを言ってくれたと思います。 私をよそ者扱いする人も、一軒だけ親戚があるんですよ、とおじいちゃんの名前を出すと急に態度が変わり、今度から毎週おいでと言ってもらったこともありました。

   仕事で忙しい叔母にやっと会えて、そのことを話すと「あの人は本当に神様みたいな人や」と言うのです。人が人のことを、それも一緒に暮らす家族のことを神様みたいな人だと言うのをはじめて聞いて、衝撃を受けました。 確かにあのおじいちゃんは違う。 優しいとか穏やかとかそんな言葉では表せない空気をまとっていました。深い話をしたこともなく、2年足らずの間道端で会うだけの関係でしたが、私はあのおじいちゃんの存在に守られていたと思っています。

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 小さい子供を育てながら心細いことの連続だったあの頃。少し大きめの地震が起こったばかりで、もし津波が来たら帰れなくなる地区の担当になり、毎日が不安でした。でも、そこはとても人情の厚い町で、お客さんからいろいろご馳走になったことも思い出しました。「もうそろそろ来る頃やと思ってな」と干物を焼いていてくれる人、炊き込みご飯でおにぎりを作ってくれている人、ほくほくのお芋を蒸して待っていてくれる人。なんて幸せだったんだろうと胸が熱くなります。

 心に残る人って、会った回数でも交わした言葉の内容でもないんですね。存在そのものなんです。魂と魂がふれあうとでもいうんでしょうか。

 誰の中にも神様はいるといいます。あの頃、たくさんの神様に守られていた私の中にも、読んでくださっているあなたの中にも神様はいるのです。今だってきっと周りにたくさんの神様がいる。そんなことをさりげなく気付かせてくれるおじいちゃんは、やっぱり最後まで神様みたいな人でした。

 

f:id:Lizdiary:20230211230846j:image  びよ〜ん!ねこ神様じゃ!笑笑


 

     ようこそ、あんずのくにへ

 

 

 

f:id:Lizdiary:20230211231550j:image  あの頃保育園に通っていた息子が大学を卒業する歳になりまして、お部屋探しについていきました♪

 

f:id:Lizdiary:20230211231833j:image  内緒で撮っちゃった🤫イケメンぽいでしょ?笑

 

f:id:Lizdiary:20230211232433j:image  平日お喋りに付き合ってくれた友人にもわら神様がいました!めちゃめちゃわろた!笑笑

 

 …ちょっと空気が変わった週でした。今年は花粉が多そうでもう目がかゆいです。 皆様お元気で。