探し物は何ですか？夢の中へ行ってみたいと思いませんか？そんな歌がありましたね！私はいま夢の中にいるようです｡
300人ほど入る地下の会場でした｡ ステージで光を浴びて､のびのびと漫才をする息子を､初めて生で見ました｡ その日はNSC大阪の学園祭で､同期の400人くらいから選ばれた30組がネタを披露して､お客さん投票で1位を決めるというイベントでした｡
「今日ここに出てるということは順調に行ってる､ということやから､ご家族の皆さん安心してください」MCのタナからイケダさんの温かいお言葉に､会場がほっこりとした空気に包まれました｡ お二人とも実物の方が素敵｡いい先輩芸人さんに出会えました｡
タナからイケダさん
昨年のGWに息子が帰省した時､大学4年やし､就職どうなってるの？と聞くと､大阪のNSCに行きたいと言い出しました｡ NSCとは吉本総合芸能学院で､NEW STAR CREATIONの略称です｡息子がお笑いのニュースターを目指していたなんて｡驚きよりも､やっと本音を言ってくれたという喜びが大きくて､行ったらええやん！て一つ返事で答えてました｡ 『しない後悔よりもする後悔』をモットーにしてきた私が､反対するわけがないですから｡ お笑いそんなに好きやったんや。まぁ1年やし好きな世界を覗いてきたらええわ､芸人として無理でも､お笑いに関する仕事に就けたりするかもしれん。何よりやりたいことを見つけてくれた事が嬉しい｡そんな気持ちでした｡ 息子は､私に話すのもだいぶ勇気がいったらしく､心の底からホッとした顔をしていました。
それからごちゃごちゃ言う元旦那や､なんでそんなことになったん？なんて言う人もいたけれど､そんなんほっとけばいいんです｡そういう時に本音が見えるものですから｡あの時『あの子はなんかやってくれると思う』って言ってくれた友人の言葉が､本当に嬉しくて『私もそう思う』って心の中で共感したものの､口に出しては言えませんでした｡それから､あっという間に春が来て､息子は大阪へと旅立って行ったのです｡
さて､4月18日にNSCに入学した息子は1週間後には相方を見つけ､コンビを組んでいました｡ NSCでは入学式当日から､相方探しの会というのを常に行ってくれているんです｡コンビ入学ももちろんOKです｡ 気になる学費ですが､息子はバイトで貯めていました。
大まかな年間スケジュールもホームページに載っていましたが､インスタやツィッター（X）をフォローしておけば､授業の様子も確認できて楽しめます。
卒業したばかりの45期の先輩方がアシスタントとして､1年間活動してくれています。
それにしても､ちゃんとしてるんかなぁ？小中と友達に囲まれて楽しそうにしていた息子も､高校からは無口になりました｡ 大学生活を楽しめたのも1年目だけ｡2年目からはコロナ禍で閉じこもり､久しぶりに会った時には､すっかり痩せて目付きが悪くなっていて｡ まずは相方になってくれた方に感謝しました｡
LINEを送っても短い返事しか来ないから、SNSでどんな感じか探っていると､6月に初のライブがあることを知り､とりあえず1日目のオンラインチケットを買ってみました｡息子の性格を考えて､いらんこと言わんと静かに見守ろうと決めて。
そして迎えた6月26日､コンビ名も知らないし､出るかどうかもわからんけど､息子の同期がどんな子らかも知りたくて､仕事が終わってからすぐに視聴を開始しました｡ 入学して2ヶ月なのに､みんなすごく上手で驚いていると､最後の方で息子が出てきて､わーっ！！出とるー！！とびっくりしすぎて固まってしまいました｡ 嘘やろ⁇と動けずにいるうちに順位が発表され､2位で名前を呼ばれ！そこに娘が帰ってきて､2人で大騒ぎになりました｡その日は娘の誕生日だったんです｡弟から生まれて初めてもらった大きなプレゼントでした｡
そこからの息子たちは､水を得た魚のように活躍していきました｡ 3位以内に入るとYouTubeに出してもらえて､タナからイケダさんともそこで出会わせていただきました。
とはいえ､うまくいきすぎて調子に乗っていないか､挫折も必要なんじゃないのかと思っていると､案の定､上位に入れないことが連続して起こってきました｡ 後からどんどん力をつけて追い抜いていく仲間の勢いが止まりません｡
そんな中で迎えた10月の学園祭､なんとか30組には選んでいただき､また息子には内緒で､大阪まで見に行くことにしました｡ 親友ちゃん夫婦が､是非みたいと一緒に来てくれました｡息子が赤ちゃんの時から知ってるお二人です｡そして､生でみる同期の皆さん､実物の方がカッコいい！あれからネタライブを毎月観てきたので､皆さんの成長ぶりもよくわかりました｡何よりオンライン視聴ではわからない客席の笑い声をたくさん聞くことが出来て､感激しまくりでした｡
さて､ステージに全員集合して1位の発表の瞬間が来ました｡ まさか⁈ 息子たちの名前が呼ばれました‼️ 「ご家族は？」と聞かれ「来てません」と即答えてた息子よ､内緒にしててごめんね｡母がいると知ってたら集中出来ずネタがとぶんじゃないかと心配したんよ｡でもこの瞬間を生で親友ちゃん夫婦と見ることが出来て､一生の思い出になったよ！！
『やりたいことをやりたいときにやらせてあげる』難しく考えずに一緒に楽しむことが大切なんですね。これからどんな未来が待っているのかわからないけれど､野球少年だったあの頃のように､キラキラ楽しそうに笑う息子は､夢の世界へ行ったのだと思っています｡そして､私たちも一緒に夢の中へ連れて行ってくれたのです｡
10/6 奇跡を予感させるような空を見ました✨ たまには､この海を見に帰ってきてほしいな〜
ようこそ、あんずのくにへ
毛布の中で甘えまくり♡
たぶんコレがはじまり？息子が小1の時､町によしもとが来たんです｡ジャルジャルさんや千鳥さんを間近で観ました｡ JAさんありがとう😊
